康三プロ株式会社|スタッフの声

Staff voice
スタッフ

なにを感じたのか、何を切り取るのか

私はENG撮影で、主に撮影で様々な番組に携わっています。 ドラマやスタジオ番組と異なり、カメラマン、音声照明マン、ディレクターの3名体制で現場撮影を行います。 初めて感じたのは番組を放送するために、ディレクターが取材先との信頼関係、撮影スケジュールの作成など膨大な時間と労力をかけ、その上で私たちが撮影をしているということです。 カメラマンの手を離れた後は編集作業を経て放送されます。 その現場、その瞬間にどのような感情を抱いたのか、何を切り取るべきなのか、プレッシャーを感じつつもやりがいを見出す事ができる環境だと思います。

私は自然番組や動物番組の撮影を志し、この会社に入社しました。 現在も先輩方からアドバイスを受け勉強中の身ですが、言葉の通じない、姿もまともに見られない生き物たちの自然な姿や一瞬を捉えるため、 ディレクターと試行錯誤しながら撮影をしています。番組が放映された時はとても嬉しく、やりがいのある仕事だと思っています。

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撮影 小倉 孝之

「ダーウィンが来た!」など

「観る側」から「創る側」へ

テレビ、とは。
物心ついた頃からリビングに当然のようにあってずっと慣れ親しんで来た物。
まさか自分がそのテレビ番組の制作に欠かせないカメラマンになるとは思っていませんでした。

私は縁あって他業種から29歳で転職し全くの素人としてのスタートから音声マンとして8年実績を積み、その後カメラマンになりました。

ひとえにカメラマンと言っても現場で撮影するだけではなく演出陣とのディスカッション、出演者とのコミュニケーション、技術スタッフとの意思疎通、それらを踏まえた上でのカメラワーク。
画角は⁇光の向きは⁇背景は⁇

今、目の前で起こっている二度と撮り直せない事象をいかに明確に切り取れるか。そんな押し潰されそうなプレッシャーの中で培ってきた知識とスキルを駆使し一瞬で判断する難しさ。

カット割が決められた撮影でも、より良くする為に皆でアイデアを出し合って現場で臨機応変に改善していく柔軟さ。

やる事がいっぱいです…

でも、悪戦苦闘しながら考え抜いた事がうまく行った時の現場の一体感は最高なものです。
カメラマンとしてまだまだまだまだ課題ばかりで日々勉強、反省、挑戦です。
テレビの時代は終わったなんて言わせない為にこれからも魅力的な画創りに邁進したいと思います。

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撮影 大山 裕樹


「ドキュメント72時間」「沼にハマってきいてみた」「ギョギョっとサカナ★スター」など

感じたものが番組で形になって残ることの喜び

幼い頃から動物に興味があり、NHKの自然番組を多く見てきました。テレビで初めて知る広大な自然と、迫力のある動物達の躍動。いつの間にかテレビの中の世界にあこがれを抱いていました。進路を決めるときになり、カメラマンになっていつか自然番組を撮ってみたいと思い、映像の専門学校を経て今の会社に入社しました。会社を選んだきっかけは、就職活動をしている際、会社の概要に「ダーウィンが来た!」と「ワイルドライフ」の文字を見つけたからです。
入社してから分かったこととして、会社が携わっている番組は、自身が目指していた自然番組だけでなく、ドキュメンタリーや、情報番組、子供番組、etc と様々なジャンルがあるということと、すぐにカメラマンになれるわけではなく、まずは音声照明業務を担当し現場の流れや、カメラマンの立ち振る舞い方を実際に現場に出ながら学んでいくという事でした。

入社当初は音声マンとして右も左もわからない中、先輩カメラマンに仕事を教えてもらい、様々な現場に行きました。
ロケに出ると現場では楽しい事や刺激であふれていました。
飛行機整備の工場に行ったこと、病院の手術室で命を救うために戦う医療従事者の現場を目の当たりにしたこと、夜に森の中で音だけを頼りにムササビを探したこと、だれの足跡もないまっさらな雪原の中をひたすら歩いたこと、、、現場に行くたびに目まぐるしく変わる感動と刺激のある日々に必死についていきながらも、この仕事の楽しさの魅力に私はさらに惹きつけられていきました。

現在私は音声業務を経てカメラマンとして現場に出ています。
音声業務の時とは違う仕事の難しさと楽しさを日々感じています。カメラで映像を切り取っていくことは、頭の中で想像していたものよりも難しいものでした。
映像を切り取ると端的に言っても、どの角度から? どのサイズで? これで合っているのか? 先輩たちが簡単そうにしていたことを、自分がカメラを覗いたときに一つも狙って撮れないことに驚きました。
そんな難しさの中に、自身が感じたものを試行錯誤して映像にしたものが番組で形になって残ることの喜びや、顔も知らない人たちの目に留まるわくわく感を感じています。

今はカメラマンとしてはまだまだ未熟で、映像で表現することの難しさに日々楽しみながらも苦戦しています。自分の思い描くカメラマンの姿になるにはまだ時間がかかりそうですが、一歩ずつ着実に近づいている気がします。これから出会う人や風景の一瞬を大切にしながらこれからも仕事をしていきたいと思います。
最初はわからないことだらけで戸惑うこともあると思いますが、その分多くの人との出会いや、海外含めいろんなところに行ける魅力的な仕事だと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。これからの新しい出会いを楽しみにしています。

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撮影 伊藤 百音

「ダーウィンが来た!」「土スタ」「ロボコン」など

外側から見ていた「テレビの世界」に入って

異業種からの転職、またそれに伴っての上京ですべてがゼロからのスタートでした。興味と意欲だけでこの世界に飛び込みました。最初は見たことも触ったことも名前すら知らない機材だらけでENG撮影が何かも知りませんでした。
入社直後は先輩が話している言葉がまるで宇宙語のように飛び交っていました。毎日ついていくことに精一杯のスタートでした。機材の名前、使い方、業界用語、取材先の情報など、覚える事やロケに必要な知識は山のようにあり、現場では常に不安と緊張の毎日でした。見聞きする物が全て新鮮で楽しかったです。しかし、入社間もなくして世の中はコロナ禍へと突入しました。知識も技術も、交友関係も何一つ満足に身に付けられないまま、一度全てが閉ざされました。そのような中でも、先輩方が様々なツールを駆使し、知識の向上はもちろん、交友を絶やさないように尽力くださいました。コロナ禍により、思うようにいかない日々が続き戸惑いながら、時には叱咤激励を受けながら、同期と歩んでいます。

今は現場で音声・照明業務を担当させていただいています。
私たちの仕事は、様々な地域に出向き、人や物、文化や歴史、自然や動物、科学や食など、取り扱うものは番組によって都度さまざまです。それらと向き合い、どう伝えるかを考え続ける職業です。そこには一様にこうでなければならないという事はありません。どのように表現するか、明確な正解、不正解がない事がこの職業の最大の難しさであり、最高の面白さであると思います。例えば音声の仕事は「音をとる事」ですが、「音が入っている」事と「音をとる・とりにいく」ことは似て非なるものです。
照明もただ当てているだけでは、表現できません。どのように当てるか、または当てないのか、その匙加減ひとつで雰囲気は全く異なります。
自分自身の知識を深め、技術と人間性を高める事によって磨かれた感性が「伝える力」になると思います。
自分達が見た発見や衝撃、感動を、映像で伝えることに誇りと責任をもって励んでいきたいと思います。

感動や絶景を「記録に残す」
考えや思いを「伝える」
そんな「テレビの世界」を今は内側から見ています。

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音声・照明 花野 笑美

「ドキュメント72時間」「Science View」など